2015-05-06から1日間の記事一覧

イングラムは赤ちゃんロボット(泉野明はお母さん)

「お母さん頑張るからね」 これは1巻において泉野明が、イングラムのセットアップを行うときの台詞だ。ここで作者は、物語のテーマを設定している。そう、イングラムは「父の力」であると同時に、よちよち歩きの「赤ちゃんロボット」だったのだ。 この観点か…

篠原遊馬の挫折(そして久世駿平へ)

泉野明が理想の大人として、後藤、杉浦先生、父親といった「学校の先生」タイプを提示するのに対して、遊馬は実父である篠原一馬はもちろん、「誰も尊敬できない」と言う。彼にとっての大人のロールモデルは存在しないのだ。 そしてこれが遊馬の物語の結末で…