2015-07-20から1日間の記事一覧

Vガンダム 16話「リーンホース浮上」

「主義者というのは、いつの時代も…」 16話に登場するザンスカールの将兵たちは比較的まともな大人だ。そんな彼らに、マーベットは「レジスタンスの抵抗運動に子供を利用するリガ・ミリティアは狂っている」と突っ込まれる。彼女は「ギロチンを止めさせるた…

Vガンダム「ファラ・グリフォン」

初登場時からファラ・グリフォンはレジスタンス運動や基地建設の遅延に悩まされていた。それなのにクロノクルという「上司の身内の新人研修」を押し付けられてしまう。特別待遇のクロノクルは他の部下からも嫌われおり、持て余すファラは「さっさと帰れ」と…

Vガンダム 15話「スペースダスト」

過去のガンダム・シリーズには「三国志」に登場するような英雄、すなわち己の力量一つで乱世を渡るカリスマたちが数多く登場してきた。シャアはもちろんシロッコやハマーン、マ・クベだってそうだろう。彼らの言動はファンを喜ばせ、ガンダムを痛快な娯楽作…

Vガンダム 14話「ジブラルタル攻防」

ビルドゥングス・ロマン(教養小説)の欠片も無い14話。ウッソは、宇宙に出ようとするカテジナを引き止めるようとするがそれが不可能だと知ると、今度は「自分も一緒に行く」と言い出す。以前からウッソの恋愛感情を鬱陶しがっていたカテジナは、食い下がる…

Vガンダム 13話「ジブラルタル空域」

ディスコミュニケーションが元となり、誰にとっても状況が悪化するとうという、富野的作劇法の基本が見て取れる。 リガ・ミリティアは、政治的に中立なPCST(宇宙引越し公社)に対して事前連絡なしでの協力を要請する。余裕がなかったとはいえ、ゴリ押しが過…

Vガンダム 12話「ギロチンを粉砕せよ」

富野作品には「擬似家族」というモチーフがよく登場する。そこでは常に家族への失望と、その代替としての擬似家族に向けた期待が語られる。親元を離れたアムロ・レイがホワイトベースの仲間たちへと向かっていったことを思い出して欲しい。(この家族から擬…