2016-09-20から1日間の記事一覧

Vガンダム 35話「母かシャクティか」

過去のガンダム・シリーズの主人公ならとっくに親離れしている頃だが、ウッソは母の存在に拘泥する。しかし実母かシャクティかの二択を迫られ、シャクティを選択する。 穿った見方をすれば、シャクティはミューラからウッソをまんまと奪い取った、と言えなく…

Vガンダム 34話「巨大ローラー作戦」

一年戦争は建前として「弱者」が生き残るための反乱だった。だが、このVガンダムに登場するクロノクルとカテジナは「お坊ちゃん」と「お嬢さん」である。二人とも貧しさとは無縁であり、生き残るために戦う必要は無い。彼/彼女が戦う理由は、世界の過ちを直…

Vガンダム 33話「海に住む人々」

「世界が変わってゆくところを見たい」。この33話におけるカテジナの台詞だ。かつてのガンダム・シリーズの主人公たちの想いでもあるだろう。だが、よく考えてみればウーウィッグ特別区に住むプチブルジョアだったカテジナにはこんな台詞を吐くための切実な…

Vガンダム 32話「ドッゴーラ激進」

「あんなマシンで本気なんだ!?」ウッソが驚くのも当然で、この32話に搭乗するMAドッゴーラは日本昔話に出てくる「竜の子太郎」のパロディだ。バイク戦艦と同じか、それ以上のトンデモメカで思わず脱力してしまうが、脚本、作画、演出共に高いレベルでまと…

Vガンダム 31話「モトラッド発進」

戦争に興じる大人たちを片目に、掃除や炊事について語り合うシャクティとスージーが印象的だ。他の戦争(ロボット)アニメを観ていると、人の生が戦場や革命という「非日常」に全て集約されるように錯覚するが、実際は彼女たちが言うように「人が生きていく…