泉野明(少年少女)

半分は少年として描かれていると言っていいと思う。体育会系でレイバーオタク……劇中の描写を見ても、wikipediaのまとめを見てもそうである。

そんな彼女持つのは、第二小隊の男たちにはない元気(太田功を除く)とピュアさであり、彼女が持たないのは、男の屈折と性愛への欲求である。そしてそんな彼女を中心に、いや、そんな彼女を見守る男たちの姿を中心に、コミックス版パトレイバーの物語は進んでいく。

 

余談かもしれないが、当時の働く女性たちに力を与えたのは「バブル景気」による雇用拡大と、1986年に施行された「男女雇用機会均等法」と、そして泉の場合は「篠原重工製イングラム」であった。そういう意味でも、野明の設定にはそれなりの説得力が存在するのかもしれない。そして、そんな政治経済的な追い風を背景に、泉野明はこの特車二課で比較的屈託なく、元気いっぱい働くことになる。