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カテジナ日記

Vガンダムと富野由悠季作品

イングラム不正入札疑惑 ~父との決別~

パトレイバー

以前、遊馬がイングラム=父の力の正当性を疑っているのではないか、と書いたのだが、まさにその憂慮が的中したような事件が起きる。イングラムの不正入札疑惑だ。

この疑惑に対して後藤隊長は、イングラムの出自が多少不確かでもこれまで実績を積んできたからまあいいのではないか、目の前の仕事に集中しよう、という態度をとる。一方それまでイングラムを信頼して搭乗してきた泉野明と太田功は、自分たちの ー正義の暴力のー 正当性に疑念を抱き動揺してしまう。

結局この疑惑の真相は完全には解明されないままに終わってしまう。だが野明はイングラムの実力、今までの自分の努力、整備班への信頼等からイングラムへの信頼を取り戻し、再びその力を振るうようになる。

つまりここではイングラムの正当性がもはや外部 ー警察上層部や篠原重工業ー によって確保されておらず、特車二課内部の人間関係と、あくまで道具としての信頼性によって内側から担保されている。それまで一種の父の力とみなすことが出来た巨大ロボット=イングラムが父と切り離されてしまった、とも受け取れるエピソードだ。