カテジナ日記

Vガンダムと富野由悠季作品

廃棄物13号 (前) ~特撮の伝統~

そこに含まれるある種の文明批評、アメリカの影。。。この廃棄物13号のエピソードは怪獣 ー特撮ー 映画の伝統を正しく引き継いでいる。

パトレイバー連載当時はロボットものというカテゴリ自体が衰退していたのだが、それはこの特撮映画も同じであった。かわりに当時のサブカルチャーを席巻していたのはドラクエ系ファンタジーである。(ただし、1984年に(新)ゴジラ、1989年にゴジラビオランテが公開されており、平成ゴジラシリーズはその復活の狼煙を上げてはいた)

そのような状況下で欲求不満になっていたのか、作者はこのコミックス版パトレイバーにロボット+怪獣という、ゆうきまさみ世代のオタクにとってのお子様ランチのようなエピソードを突っ込んでしまう。

そして、自分の好物を思い切り詰め込んだためであろうか。全体的に作者が伸び伸びと描いている印象を受けるし、実際その内容も落ちこぼれの第二小隊が、第一小隊を従えて、しかも世間の期待を背負いながら ー地球防衛軍ばりにー 活躍するという、コミックス版パトレイバー中もっとも爽快感のあるエピソードとなっている。

しかし。。。最後の廃棄物13号の死骸だけはおどろおどろしく、かなりグロテスクに描かれている気がするが、これは何故だろうか?