カテジナ日記

Vガンダムと富野由悠季作品

黒崎 ~企画七課のゴルゴ13~

内海に心酔しているようだが、その理由はなんとなく分かる。黒崎はハイスペックな男だ。知能犯罪、暴力、レイバーの操縦までなんでもござれだ(ワンカットだが、黒崎の背中がゴルゴ13のように傷だらけであることが確認できる)。もしグリフォンに搭乗していたなら、泉のイングラムすら破っていただろう。ただし火器を利用して 。

 

その一方で、彼は読者にどことなく醒めた印象を与える。おそらく実際にそうなのだろう。つまり、彼は何で出来てしまうがゆえに、何をしていいか分からない男なのだ。全てのカードが手元にそろっているために、何のゲームもプレイできなくなっていると言ってもいい。そういう意味において、彼は主体的な欲望が抱けない男である。そして、だからこそ、内海に惹かれるのではないだろうか。欲望の塊である内海ならば、黒崎自身どこに向けてよいか分からなくなってしまっている、その能力をめいっぱい使ってくれるからである。