カテジナ日記

Vガンダムと富野由悠季作品

Vガンダム 40話 超高空攻撃の下

アムロカミーユであれば、ホワイトベースアーガマの雰囲気になれ切っているころだが、ウッソはリーンホースからいったん距離をとって、自分の立ち居地を再確認するためにカサレリアに帰ってくる。過去の主人公たちが故郷を飛び出して「それっきり」だったのとは大違いだ。彼は自分のアクセスしている社会(リガ・ミリティア)が妥当な社会なのか、本当にそこで大人になってよいのか迷っている。だからウッソは「ザンスカールを倒すため、今すぐリガ・ミリティアに再合流しろ」という、リーンホースからの命令に反発する。「僕はそんなもの(社会正義)のために戦っているわけではありません」と。ウッソはこの戦争における自分の立ち居地やゴールをきちんと認識しているのだ。結果的に軍人として死んでいったアムロや、「役割」に目覚めた末に発狂したカミーユのことを考えると、この彼の態度は妥当かもしれない。


カテジナの方は、曖昧で漠然とした社会正義達成のための(ゴールなき)闘争に参加し、ザンスカールの空気に漬かり切っている(ように振舞っている)。だが、しかしウーイッグやリガ・ミリティアや自分の家庭すらも憎んできた彼女にとっての「社会」とは一体何だろうか?