Vガンダム 2話「マシンと会った日」

カテジナはほとんど登場しない。ウッソがカテジナにメールを送るシーンで一瞬登場するだけだ。だがその一瞬において彼女が「お嬢さま」と呼ばれる程度に裕福であることが分かる。

ガンダムF91」までの登場人物が戦争に参加する理由は、少なくとも表向きは政治的、経済的なものだったのだが、彼女はそうではない。「特別区」に生まれた彼女が、政治的な制約を受けていた地域とは考えにくい。だいいち彼女はまだ政治的、経済的な意味において社会参加していないのだから、社会にたいする具体的な不満があったとは思えない。

カテジナがほんとうに求めているもの。それは精神的な充足感なのではないだろうか。そこに「ザンスカール」という「カルト」が登場するのは、彼女にとって渡りに船だったのかもしれない。