Vガンダム 5話「ゴッゾーラの反撃」

カテジナが大人社会への苛立ちを爆発させる。彼女の「子供を戦争に巻き込むな」という言い分は理屈の上では正しい。ただあの状況下であえて言うべきことだっただろうか。理屈が先走っている彼女には目の前の現実が見えない。いや、見えているのだがそれを受け入れられない。

カテジナが抱える、この十代特有の苛立ちは過去のガンダム・シリーズの主人公と共通している。例えば「Zガンダム」の主人公「カミーユ」はこの苛立ちを原動力にZガンダムを駆ったのではなかったか。

従ってこの意味おいては素直すぎるウッソよりも、カテジナの方が過去のガンダムシリーズの主人公に似ていると言えるだろう。実際このVガンダムという物語の中でビルドゥングス・ロマンの階段を駆け上がるのはウッソではなく、むしろカテジナの方だ。