進士幹泰(家庭人)

彼の特徴は第二小隊唯一の妻帯者であること。そしてそれを太田功にいじられ続けていることである。しかし太田の態度には、恋愛や結婚に対する屈折した憧れが含まれている気がしなくもないし、それは作者にとっても同様ではなかったか。

変人の多い(?)第二小隊の中では比較的常識人というか、地に足のついた人物として描かれる進士だが、彼もまたイングラムに搭乗することはない。考えてみれば、いい歳をした既婚男性がロボットに乗るというのは、確かにいささか奇妙な気がする。彼にはすでに家庭という現実的な責任があり、その彼がロボットに乗って街の平和を守ろうというのは、その行為の幼さを際立たせてしまうかもしれない。