企画七課 (光画部)

この企画七課を抱えるシャフト・エンタープライズ・ジャパンは巨大コングロマリットであり、かつ 多国籍企業である。その横文字のなんとなくカッコいい会社名や、その女性の脚をモチーフにしたロゴからも分かるように 、昭和臭を引きずる篠原重工や特車二課(警視庁警備部特科特殊車両二課)の、ある意味で対極にある存在として描かれている。(今思えば、女性の脚を企業ロゴにするというのは、いろいろとマズいと思うのだが、当時はなんとなくオシャレな感じであった)

 

さて、コミックス版を読めばわかるが、この企画七課とそれを率いる課長の内海は、高校か大学のサークルの延長のノリを捨て切れていないし、そもそも捨てるつもりもない 。彼らの特徴は、いつも課長の内海がトラブルを起こし、その後、部下たちが火消しに奔走することである。そして、それはゆうきまさみの前作「究極超人あ~る」の主人公たちが所属するオタク系サークル「光画部」にそっくりである。いや、そっくりというよりも「企画七課は光画部そのもの」だ。それは内海のキャラクターデザインが、前述の鳥坂を踏襲していることからも分かる。

おそらく企画七課は光画部のなれの果てなのだ。他人の迷惑を顧みず自らの欲望に従って行動するという、光画部時代の幼児性を捨てきれないままに、彼らは社会に出てしまったのだろう。80年代後半の日本(バブル)がそれを許したのだ。