ブロッケン(政治のレイバー)

このわざわざ外国から運んできた軍用レイバー、つまり「政治のレイバー」に、企画七課は環境テロリストのメンバーを乗せてイングラムにぶつける。だが、彼らはイングラムと多少の小競り合いをした程度で十分とし、このブロッケンからあっさりと降りてしまう。

このエピソードが「ギャグ」になっているのは、「政治のレイバー」に乗り込んだパイロットの主張に「政治性が皆無」だからだ。

 

巨大ロボットを「父の力」と見立てるならば、このブロッケンこそ正真正銘の父から与えられた力だ。だが本国の西ドイツではいざ知らず、この(架空の)1998年の東京において、そこに「父の意志や倫理」が宿ることはなかった。