Vガンダム 11話「シュラク隊の防壁」

11話にみられる腐敗した地球連邦、ウッソとオデロの喧嘩、その喧嘩を見守るシュラク隊というのは「機能不全の男性社会で争う男たちを見守る、母性を持った女たち」という富野作品に共通のモチーフと綺麗に重ならないだろうか。

こうした「女たちに見守られながら争う男たち」というのはファースト・ガンダムの時点から見られるモチーフだが、これが顕著になるのはZガンダム以降だろう。そこで描かれているのは「女たちの懐で安心したい」という気持ちと「そこから飛び出して成長したい」という思いの間で葛藤する男たちの姿だ。