Vガンダム 16話「リーンホース浮上」
「主義者というのは、いつの時代も…」
16話に登場するザンスカールの将兵たちは比較的まともな大人だ。そんな彼らに、マーベットは「レジスタンスの抵抗運動に子供を利用するリガ・ミリティアは狂っている」と突っ込まれる。彼女は「ギロチンを止めさせるためなのだ」と苦しい反論をするが、その言葉に力は無い。
もともと富野はこうしたイデオロギーやそれを掲げる政治運動に関してかなり冷淡だ。Zガンダムにおけるエゥーゴがティターンズと同じレベルで胡散臭い集団だったことを思い出して欲しい。シャクティやカテジナがこれまで散々指摘してきたように、リガ・ミリティアもかなりヤバい集団ではある。マーベットもそんなことにはとっくに気がついており、自分たちが100%正しいと思って行動しているわけではない。大人たちが子供に何も言えないのも当然だろう。