2015-04-01から1日間の記事一覧
シュラク隊の存在はガンダム・シリーズにおける男の地位低下を意味している。ウッソの周りには、憧れや反発の対象となる「大人の男」がほどんど存在しない。その代わりに存在するのはウッソを際限なく甘やかしてしまう「母親気取りの女戦士」だけだ。 もちろ…
生まれ故郷を嫌々ながら離れるウッソと、清々しい表情で出て行くカテジナ。彼女には故郷についてのよい思い出が無いのだろう。 これは成長しない(できない)ウッソと、成長したいカテジナの差が表れた瞬間でもある。過去のガンダムシリーズの主人公が全員「…
カテジナはザンスカールに合流したが、そこもまた彼女の理想郷ではなかった。ファラ・グリフォンからは「女は信用できない」と言われ、ピピニーデンからは召使い扱いされる。そしてこの8話では彼女を連れて帰ったクロノクルが同僚から嘲笑されることになる。…
ファート・ガンダム以降、ロボットアニメは「どうやって、主人公に戦う理由を与えるか」という問題に苦心してきた。この7話はそういった「ロボットアニメの苦悩」がストレートに表れている回だ。 今どき、いきなり世ため人のために立ち上がってしまう熱血少…
クロノクルは、捕虜になったカテジナを丁寧に扱う。礼儀正しく正義感のある男なのだ。この瞬間、カテジナはクロノクルについて行くこと決める。今まで汚れた大人ばかりを目にしてきた彼女にとって、彼は高潔な白馬の騎士だったのだろう。事実、彼はザンスカ…